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施工事例

思い出と共に暮らす家

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Sオーナーは、将来の住まいとしても視野に入れたマンションを取得後、一旦賃貸に出していました。賃貸の入居者が退去したタイミングに今後の将来を見据え、築50年近くなった戸建てからの住替えをされることになりました。

転居先の分譲マンションは、築4年とまだ新しいマンション。リフォームをせずとも十分綺麗なお部屋です。しかし、「これから先の人生を過ごす部屋だから」と、思い出の詰まった旧邸宅の建具や欄間を再利用し、新しさと懐かしさの調和する和モダンな空間にリノベーションしました。

 

POINT

旧邸宅の上質な材料を再利用

今回の工事のポイントは、施主のお父様がこだわって建てた旧邸宅の部材を蘇らせて利用したことです。旧邸の玄関ドアをはじめとする建具は、当時の職人による手のこんだもの。長年雨風や紫外線にさらされてきましたが、それらを丁寧に磨くことで、材料本来の色がよみがえります。仕上げは風合いをいかしたオスモ塗装としています。

移設した建具の枠はすべて新規で製作しています。階下への音を配慮し、全ての建具を上吊レールとしました。床面にレールが無い為軽い力で動きます。

・玄関ホール  ―広がりのある空間で和のお出迎えー

玄関ホールは、洋室1との壁位置を移動させることで広くしています。また、天井高さを上げ、格子組とすることで、視覚的な広がりも持たせました。ベンチの一枚板はSオーナーが営まれていたお店でカウンターだった思い入れのあるものです。

・リビング・ダイニング

ダイニングテーブル上部天井は、旧邸宅の廊下天井仕上げだった竹材で、細く薄く加工された竹材が一枚づつ編み込まれたものです。これを取り外して磨くと綺麗な赤味のある竹が出てきました。市松状のパネルにReデザインし、利用しています。

収納家具は、部屋にあわせて造作しています。

和室へつながる入口は、旧邸宅の玄関ドアだった引戸です。ガラスを外し、代わりにアクリル板を入れたので、軽くて割れる心配もありません。

アクセントのクロスが加わり、モダンで落ち着きのある空間となりました。

・和室・洋室3

洋室を和室にし、床の間を新設しました。

部屋の間の壁を解体し、旧邸宅の障子を入れました。窓がない洋室3へ外の明かりが差し込み明るい部屋になりました。

・ルーフバルコニーのデッキを新設

施工内容:

旧邸宅建具撤去・移設工事
内装工事
キッチン・ダイニング収納造作工事
家具・カーテンインテリア等